



*Carte de visite レースドレスの巻き毛が可愛い少女 1890’s~1900’s USA CV003
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1839年に最初の写真がフランスにおいて公式発表されてからフランスでは多くの化学者や写真家が技術改良を加えることで新技術の普及と発展に貢献し、現在私たちが身近に感じる写真の形質に至る変化を遂げてきました。
1850年頃、写真技術では世界において当時最先端だったフランスに登場したカルト・ド・ヴィジット。
名刺版写真とも言われ、鶏卵紙と呼ばれる卵白で作られた印画紙に厚紙を貼り付けた丁度手のひらに乗る小さなサイズの量産写真です。
ウージェーヌ・ディステリ (Eugène Disdéri)が1854年に特許を取得した名刺判写真(carte de visite)は、一枚の印画紙に複数の画像を写しこむことで写真の価格を下げ、当時のブルジョワに大流行を引き起こしました。
とはいえ、まだまだ写真は決して安価とは言えなかった時代。
被写体の服装を見ても分かる通り、カルト・ド・ヴィジットの撮影をしに写真館を訪れる大衆の多くは中流階級~上流階級の者たちに限られてたことが現代に遺されたカルト・ド・ヴィジットの写真の中からは見受けられます。
撮影されたカルト・ド・ヴィジットは現代の写真と同じく、専用アルバムに収められたり、
親族や友人間で写真を見せ合ったり、交換したり、被写体が俳優など著名人の場合はブロマイドとして販売されることもあったようです。
約180年前の写真ですが、写真を写しに写真館へ着飾って赴き、出来上がった写真を大切に保管したり、飾ったり、コミュニケーションとして写真を交換するその感情と心理は現代の私たちが手のひらの1枚の写真に対して抱く感情と何ら変わりのないことに気づかされます。
カルト・ド・ヴィジットに写された少女たちは後年1900年代初頭~1910年代頃に大流行したアンティークポストカードの少女モデルたちとは異なり、一般の家庭の少女たちです。
量産品として西欧を中心に生産され流通したポストカードとは異なり、カルト・ド・ヴィジットの多くは家庭の中で大切にされ、被写体である少女がこの世を去るまで大切にされてきた世界にオリジナルは1点のみの稀少な写真です。
長い時の流れの中においても消失することなくこの世界の片隅に遺り続けた鶏卵紙の中で永遠に漂う少女たちの儚く愛らしい肖像を是非、価値あるアンティークコレクションとしてお手元でお楽しみくださいませ。
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くるくるの巻き毛が愛くるしい少女の1890年代~1900年代初頭頃推定のカルト・ド・ヴィジット。
白いリボンと豪奢なレースのドレスで着飾った少女。
この日の為にご両親が仕立てたドレスだったのでしょう。
長時間の撮影に疲れてきたのか、やや不機嫌そうな表情を見せながらも健気にレンズを見つめる眼差しが子どもらしく愛らしい一枚です。
やさしいブラウンカラーとミントグリーンの台紙は初期のアールヌーヴォーの流行を思わせるデザインが施されており素敵です。
写真では台紙の色味が伝わりにくいのですが、スキャン画像4枚目が実物の台紙カラーに近いお色味です。
台紙裏面には「アニーとアルダへ愛をこめて」と走り書きで記されています。
◆状態◆
国:アメリカ
年代:1890年代~1900年代初頭頃推定
写真館所在地:ワシントンDC ペンシルベニア アベニュー
サイズ:約9.4cm×6.3cm
※少女のお顔部分に若干の汚れがございます。
◆購入の際の注意点◆
・こちらのカルト・ド・ヴィジットは100年以上経過したものとなります。
アンティークにご理解がある方のみご購入ください。
・100年以上経過している品となりますので、スレ・キズ・破れ・シミ・汚れなどはもちろんございます。
・実物の色味に近いように撮影しておりますが、PC・スマホ・タブレット等各種閲覧環境やモニターの色味によって若干見え方が変わる場合がございます。
・他所でも販売しておりますので既に売約済み・販売済みの場合はご容赦ください。
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